Non-Verbal Theatre GEAR in Kyoto

マジックパートの橋本昌也です。
いつも温かなご声援、そして皆様の『ギア』という作品への愛情に心から感謝しています。

この度、2020年11月公演をもって『ギア』マジックパートを卒業させていただく事となりました。
理由としましては、デビューした時から「30歳で区切りをつけて、次のステップへ進む為に卒業する」という決意があったからです。

デビュー当時、僕はお芝居心も舞台に立つ素養もないただのマジック好きな青年でした。
そんな小童が『ギア』のメンバーとなり、約7年間この素敵な作品に関わらせてもらえたのは、ひとえにキャストの皆様、スタッフの皆様、そして応援してくださったお客様のおかげです。
右も左も分からず、何も持っていなかった僕に芸能の世界での生き方を教えてくれたのはこの『ギア』でした。
もし『ギア』に携わっていなければ、マジシャン橋本昌也はここにいなかったでしょう。

デビューから現在に至るまで自問自答を繰り返す日々の中、僕の心の支えになったのは、紛れもなく「お客様の声」です。
公演後にはいつもアンケートやSNSにあがっているお客様の声を、ひとつひとつ大切に自分の心の中に拾い集めていました。
おかげさまで30歳となった今、『ギア』に入った頃と比べると、「卒業」という目標を悔いなく受け入れられる程に自信もつき、自分らしさを出せるようにもなったと感じています。
そんな今だからこそ、この環境で学んだ事を活かして他の世界でも闘っていきたいと思えるようになりました。

京都のとあるおもちゃ工場で産声をあげた青いロボットは、7年と少しの任期を終えて新しい世界へと歩み始めます。
どうか新しい一歩を踏み出すマジシャン橋本昌也の今後にもご期待いただけると幸いです。

ここまで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。
残された時間は僅かではありますが、精一杯歯車を回して参りますので、何卒よろしくお願いします。